宮崎交通高千穂バスセンター 16:31
延岡から高千穂を経由して福岡へ行く「ごかせ号」に乗る。午後の福岡便は西鉄バスである。
バスターミナルには宮崎交通のツアーデスクがあって、若い女性二人がカウンターに向かっている。
バスの乗車券のほか、鉄道や航空機のチケットも販売している。ときおり町の人たちがやってきて、羽田行きの飛行機を予約してチケットを買い求めている。軽トラで乗りつけたおばさんが「一泊二日で温泉に行きたいっちゃけど、どっかいいとこある?」と尋ねる。旅のよろず相談所のようだ。
かと思えば電話が鳴って宮交のバス一日乗車券の問い合わせが入る。電話を切った彼女は「クリーニング屋のおばさんやった。タクシーの運転手さんが代わりに行くけん売ってくれんねって。いやーそれはできませんって」と隣の同僚に言う。
仕事の合間にはバスやタクシーの運転手がやってきて彼女らを相手に雑談する。4時間近くそこにいたが、一度もお客さんから急かされたり、クレームを受ける場面はなかった。営業時間は朝8時半から夕方5時までである。ここ、職場環境としては恵まれすぎているのではなかろうか。