岡山電気軌道岡南飛行場線浦安体育館前 12:11
ほぼ真上からの陽射しが芝生に照りつける。
昨日一歳の誕生日を迎えたばかりの女の子は、まだおぼつかない足取りで歩く。
パパとママは一生懸命彼女を笑わせようとするが、子どもの気持ちが落ち着かないと難しいものである。
少し前まで人見知りがひどかったという。
赤ちゃんのときにぼんやりとしか見えなかった世界がはっきり見えるようになり、いろんな人が目の前に現れたら、やっぱり混乱するだろうな。今日は泣かれなくてよかった。
ママのお腹には二人目の赤ちゃんがいるそうで、予定では来年3月か4月頃に生まれるらしい。「3月だと(学年で)年子になるんですよねえ」なかなかに微妙な時期である。
ママにとってはこれからたいへんな数年間になるんだろう。体も気持ちも大切にしてほしいと願う。
僕の前ではあまり笑わなかった女の子だが、木陰に座らせて落ち着いたところで家族写真を撮るとよく笑ってくれた。
今日は「バスの歌」を歌ってもらった。
笑わせる方法はいろいろあるけれど、うまく子どもにハマってくれるとやっぱり嬉しいものである。
撮影終わって岡山駅まで戻り、駅前のアーケード街にある大衆食堂に入る。老夫婦が切り盛りしている小さな古い店である。
馴染みとみられるじいさんが一人テーブルに向かって一杯やりつつ、厨房から出てきた店主と世間話をしている。
僕は中華そばを食べながらそれを聞くともなしに聞いている。競馬の予想と、コロナで帰省できない孫の話。