大阪市高速電気軌道御堂筋線東三国駅 11:44
東三国駅にほど近い神社は、小さいながらも境内は手入れが行き届いており、参道にはコスモスが美しく満開している。
秋になると菊を飾る神社はよくあるが、コスモスを植えている神社は珍しい。宮司さんが好きなのだろうか。
お宮参りに来た赤ちゃんには三歳になるお姉ちゃんがいるから、撮影ではまず始めに彼女と遊ぶ。緊張して力が入っていた子どもの口元が少し柔らかくなる。
赤ちゃんを抱っこしたママに二人目だから慣れてるでしょうと言うと、「そんなことないですよー」と言いつつも、家に帰って赤ちゃんを手近なマットに寝かせるときのテキトーさは、二人目ならではだなと思う。
赤ちゃんはまだ一ヶ月半だったが、なかなかに表情豊かで、撮っていて楽しかった。慎重そうで生真面目なお姉ちゃんとは好対照な子になりそうな気がする。
家を建てたばかりとのことで、玄関の表札には手書きの紙が貼ってあった。
子どもたちの「実家」はこの家になるのだな。
すべすべの床がそのうち傷だらけになり、ランドセルを背負っていた子どもたちが、制服姿で家に帰ってくるようになり、そして家を出てゆく。その始まりの写真を今日撮った。
撮影終わって東三国駅に戻る途中で少し町歩き。
マンションとマンションの隙間に埋もれて、昭和時代の長屋が残っていたりする。枯れかかった草木のようだけど、そこにはまだ人の営みがあって、じっと眺めていたくなる。
いつか知らない間に消えていそうな景色である。
本日の撮影写真。