予讃線詫間駅 13:40

 

 
 
 
真っ青な海に突き出るように伸びた赤い橋の向こうの小さな島に神社がある。
 
一般の人がその橋を渡れるのは年に2日間の大祭のときだけで、七五三の祈祷は陸に作られた「遥拝所」で行う。本来なら鏡が置かれている場所には金色の幣がある。 
 
七十くらいと思しき神主さんの祈祷は丁寧であった。祓詞のあとに長い長い大祓詞を奏し、それからようやく祝詞をゆっくり読み上げる。
 
五歳と三歳の姉妹は途中ですっかり飽きてしまっていたが、それでも辛抱強く座っていたと思う。よくがんばりました。
 
 

記念写真を撮れば、あとは遊びながら過ごす。遥拝所のすぐ横には小さな浜があって降りられる。小さな子どもたちはすぐに貝殻集めに夢中になって、僕の声なぞ届きはしない。 
  
撮影時間を終えて、帰るよーと声をかけても「まだあそぶー!」と言う。子どもっていいなあ。
 
 
 
ママのお腹には三人目の女の子がいて、もうすぐ三姉妹になる。今の二人は仲がいいから、そのうち三人で遊ぶ光景が見られるようになるだろう。
 
家の中に寡黙なパパの居場所がなくなるんじゃないかと、ちょっと心配ではある。

 

 





















 
撮影終わって詫間の街中散歩。
 
予讃線の線路より海側に広い国道ができてトラックがばんばん行き交っているが、かつては家並みのすぐ目の前に海が広がっていたのだろう。
 
路地の奥に小さな祠が祀られており、傍の立札には「浜堂」と記されてあった。
 
海が埋立地の先に遠のいても、大切にされているのだなと、なんとなく安心する。
 





 

三豊市詫間の街並み。