尾道 17:24
児童文学作家松谷みよ子の代表作である「モモちゃんとプー」に「クレヨン ドドーン」という話がある。
*話のあらすじのようなものはこちらで紹介されているのでご覧ください。
ベトナム戦争をモチーフにした作品であるが、今日はまっさきにそれを思い出した。
戦争の様子がテレビニュースだけでなく、日常使っているスマホに映し出される。
人によって抱く感情はさまざまだろうが、見ているだけで胸が蓋がる。
モモちゃんのように得体の知れない不安を感じる。
戦争で被害を被るのはいつもどこでも市井の人々である。
先だって「あさま山荘事件」についての国松氏のインタビューを読んだ。
<国松さんによると、警察側は犯人に向かって一発も銃弾を撃っておらず、あくまで威嚇射撃止まりだった。「日本警察の昔からの伝統。撃たれても何とか逮捕するというのが日本流なんです。他の国ではこうはならないでしょう」>
日本は「民主警察」である。犯人を一人も射殺することなく逮捕したその過程で暴力を持ち出すことがなかった。
正義というものがあれば、すなわちそういうことであろう。
ロシアにかぎらず、アメリカもリビアやアフガニスタンで戦争しているわけで、どんな大義名分があろうと他国に乗り込んで行って武力行使するのは暴力以外の何物でなく、そこに正義は存在しない。
なぜなら国の諍いに関係のない市民が犠牲になるからである。
幸いなことに日本国憲法9条はこれを禁止している。
国防のために憲法改正すべしという意見があるが、戦後一度も他国からのテロもなければ攻撃もないわけで。
それが十分な抑止力となっているのは、これまでの歴史が証明している。
憲法を変えて正義を捨てる道理はどこにもない。