尾道 18:06
あいかわらずコロナウイルスは収まる気配がなく、毎日感染者数と死者数が報じられている。
世間はなんだかひどく切迫しているような雰囲気だけども、家の庭に居着いてしまった猫を窓越しに眺めていると、遠い世界の出来事のように感じてしまう。
個人的には東日本大震災のときの原発事故のほうが、よほど切迫していて怖かった。
あれからもう11年が経つ。計画停電とか暗く静まり返った東京の繁華街とか、思い出の中の出来事になっている。
広島県はまん延防止措置が3月6日まで延長されたが、期間中NGだった酒類の提供が夜8時まで認められることになった。
これを待ちわびていたのである。
夕方になると落ち着かない。なにしろ三ヶ月ぶりだ。いつも行く駅前の小料理屋にミチコさんと連れ立ってでかける。
突き出しのポテサラもタコの刺身も牡蠣バターもすべてがおいしい。ボトルキープしている焼酎がどんどんなくなる。お酒が飲めるって幸せだなあ。
いささか酔っ払ってしまったが、まあたまにはいいでしょう。
しかし、もう一軒なじみのバーに顔を出そうと、寒空の下を歩いて行ったものの、こちらはまだ休業中であった。
「まん延防止」の再延長期間は3月6日までである。パンデミックの成り行きはもはや自然に任せるほかはない。