東京都台東区日本堤 16:36
現代の日本社会では安価なサービスは容赦無く打ち切られる。
黒猫運輸の「メール便」が廃止されたのは地味に痛かった。
写真のデータをDVD-Rで送るために利用していたのに。
たしか180円で、少々かさばるものでも全国一律料金で送れたのにそれができなくなった。
同様の郵便局の「ゆうメール」に切り替えようとしたが、尾道郵便局の職員が（信書でないのを証明するため）封筒に切れ込みを入れて中が確認できるようにせよなどと面倒くさいことを言うので、普通郵便にして出すことにした。
ゆうメールよりも郵送料が３割くらい高くなるのだが、郵便局の窓口で嫌な気分になるくらいならそのほうがいい。季節ごとに切手も変えて遊び心を出せる。
今ではデータはダウンロード形式で納品していてメディアを送らなくてもいいのだが、お節介にも全てのお客さんに写真プリントを送るというサービスを続けている。
封筒に写真を入れて切手を貼って送る。地味な作業です。
その切手が値上げされるらしい。
ネットではさらなる年賀状離れなどと盛り上がっていて、たとえ20円程度の値上げでも現代の消費者は敏感だ。僕だって毎年200件近く郵便で送っているから、年間で5000円くらい経費が増える。そのぶんもっと稼げればいいんだろうけど。
厳しい世の中である。
今だって郵便事業は民間会社がやっている体になっているが、そのうちまた違う企業に売り渡すんじゃなかろうか。
安価なサービスは、なかば税金で支えてきたものなのに、税金が下がらないのにサービスだけが打ち切られるのは道理にあわない。
