福岡市交通局空港線大濠公園駅 13:09
本日の撮影終了。一歳男の子の家族写真であった。
パパとママは二年半前にエンゲージメントフォトを撮影した。来年にはまた赤ちゃんが生まれるそうで、 なんともおめでたいことである。
パパはなかなか遊び上手で、ずっと子どもと遊んでいた。子どもが好きなんだなと思う。エンゲージメントフォトの写真が頭の中に蘇る。二年前は想像もしなかった光景が目の前にある。
さて、そのエンゲージメントフォトを撮っていたときのこと。ちょっとしたきっかけで、公園の隅っこにブルーシートの小屋を建てて住んでいる古賀さんという老人と知り合いになった。住所不定の浮浪者のようであるのだが、不思議と身なりはきちんとしていた。
今日もいるのかなと訪ねてみると、小屋から出てきた古賀さんは僕を見るなり「おう、あんたか」としっかり覚えていた。
古賀さんは黒いハンチング帽を後ろ向きにかぶり、黒いジャージの上下である。目つきは鋭いが、笑うと好々爺然となる。自販機でお茶を買って僕に渡すと、公園の石段に腰を下ろし、くわえタバコでいろいろ話しをしてくれた。かつて東京で不動産会社を経営していたとか、今は五人の彼女と付き合ってるとか、そういう話。もともと東京の人であるらしく、福岡弁がほとんど出ない。「今度福岡で泊まるときがあったら電話してくれよ。うまいモツ鍋屋に連れってってやっから」
古賀さんからはオーデコロンの匂いが漂う。髭はきれいに剃られており、肌つやがいい。それを言うと「オンナがいるからだよ」と笑った。
Ohori-koen station, Fukuoka pref 1:09pm
Today’s photo session was over. The family photo with 1year old boy.
2years ago, I took the engagement photo of his parents. Today I took pictures which they played with their son. I had never expected it at that time. It let me know the time has gone. It makes me exciting.