沖縄バス20名護西線第一仲西 7:21

  
 
 
本部町備瀬まで。
 
国際通りから乗ったバスは58号線に出て坂道を上る。あれ、と思ったのはバスがノロノロ走っているからで、エンジンが回転しかかったと思ったらすぐに止まりそうになるのを何度も繰り返す。
 
これは排気ガスを出すパイプが詰まっているのではないか。以前乗っていたスバル360で似たような症状になったことがある。



運転士さんは小柄な女性で、バスを停めると会社に電話をかけ始めた。
 
警告ランプが点いているとか、加速しないとか説明している。慌てる様子もない。
 
どうやら手近なバス停に入るように指示されたようで、彼女は「わかりました」と答えて再びバスを走らせる。

車内には仕事に出かける人たちが6人。バスを下された乗客は4人が他のバスに乗り換え、残りは整備士さんが車庫から持ってきた代替のバスに乗った。
 


名護には30分遅れて到着したが、本部へ向かうバスは1時間後なので焦ることもない。
 
バスターミナルの隣のベンチに先ほどの運転士さんが来て電子タバコを取り出し、スマホを見ながら一服を始めた。僕を見てバスが遅れたことを詫び、どこまで行くのかと尋ねる。

バスが途中で故障したのは初めてかと聞くと2回目だという。「通勤時間だったんで、やべーと思いましたね」
 
しかし乗客たちはどういうわけかまったく怒ってなかったなあ。沖縄だからだろうか。都会だったら怒鳴り散らすおっさんが必ずいそうな状況であった。
 
 
名護からは本部半島を一周するバスに乗り換え。年季の入ったバスは車体を揺らしながら雨の中を走る。