大阪シティバス62系統播磨町 12:43


 
 

祈祷の間だけ雨がやんで、撮影しようとしたら降り出す。
 
天気ばかりはどうにもならぬが、かえって思い出になるのではないかと思う。あのときのお宮参りはたいへんだったよね、と。
 
もっとも赤ちゃんは終始寝ていて、起こそうとすると泣く。
 
どうにもならぬのは天気だけではなくて赤ちゃんも同じ。泣く子と地頭には勝てぬということわざがあるではないか。
 
 
お宮参りを終えて、家に帰って赤ちゃんの写真を撮る。
 
オムツを替えると、ようやく起きて、赤ちゃん語で話しかける僕に反応してくれる。生まれてからまだ三ヶ月なのに、家には写真がたくさん飾られている。
 
嬉しいんだろうなあ。そういう気持ちって、意外と写真に写るものなんです。
  
赤ちゃんを育てるのは決してラクではなくて、むしろ苦労のほうが多いだろうけど、きっと家族みんなが待っていた。