三重交通[41]西山線上野市駅 9:01

  
 
 
 
本日の撮影に。
西から雨雲が近づいてきている。いつ雨が降り出すやら。
 
バスは上野市の市街地を抜けると田園風景の中を走る。
 
バスはまっすぐな広い道は通らず、昔からあると思われる曲がりくねった細い道沿いにある小さな集落をたどってゆく。乗客は僕一人。20分くらい乗って丘陵地帯にある目指す集落の最寄りバス停に着いた。
 
バス停の目の前には畑が広がり、耕す人の姿が見える。その向こうに、ペンギンが肩を寄せあうように黒い屋根瓦の家々がまとまっている。
 
畑の脇の細道を降りてきたおばあさんは、バス停に見知らぬ男がいるので、驚いた様子で立ち止まる。上りのバスに乗るつもりなのだろう。

「どこから来た」と聞くので広島ですと答えると、はあ、と嘆息して僕を見る。なぜここに来たのかは聞かれなかった。