広島電鉄白島線縮景園前 12:04
朝、広島城のお堀端に着いたら、制服姿の機動隊と背広姿の公安があちこちに立っている。
何事かと思ったら、右翼の街宣車が城内の駐車場から次々と出てきて、走り去った。建国記念日の予行練習でもあったのかしらん。
明治時代に日本各地にできた護国神社(設立当時は招魂社)は、たいてい街中のお城の近くに建っている。
広島も例外ではなく、広島城内の一角にその境内を占める。
街中で便利がいいし、ランドマーク的な存在でもあるのだろう。いつも参拝する人が多いのだが、今日はことさら多かった。
時期的に七五三はなく、お宮参りもちらほらなのに、破魔矢を持っている人たちが多いのは初詣なのだろうか。
お宮参りの赤ちゃんは、待合室でベビードレスを着せてもらっている間に寝落ちして、そのまままったく起きず。揺らしても声をかけても目を開けることがなかった。
目が開いた写真がほしかったであろうパパとママも苦笑するばかり。
こればかりは仕方がない。2月とは思えぬ暖かい穏やかな日でなによりであった。
家に帰ったら、読みたかった本が届いていた。
「ガメ・オベールの日本語練習帳」ジェームズ・フィッツロイ(青土社)
とある外国人が日本語で書いたエッセイのようなもの。ブログでたびたび読んでいたが、知識と深い思索から生まれた独り言のような文章が好きだったので。
夕暮れ時、まだ暖かさの残るベランダで、真新しい本を読みながらライムを入れたジンソーダを飲むと、幸せ以外の言葉が見つからない。
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