阪神バス23尼崎市内線次屋 19:33
暗くなり始めた公園で家族写真。今日は三歳になるお兄ちゃんと誕生日である。
二歳の記念に初めて彼に会ったのがずいぶん前のことのように感じられる。
一年前はまだ赤ちゃんらしさが残っていたのに、少しずつ社交性を身につけた子どもになってきているのは、不思議な気持ちにさえなる。
そのかわり、ちょっとずつ子どもらしい無邪気さが影を潜めてゆくのが、いつもかすかに寂しい。
それも子どもの成長というものです。
家に帰ってバースデーケーキの蝋燭を吹き消す。
近所に住んでいる彼の従兄姉がお祝いに来てくれて、子ども密度の上がった部屋の中はにぎやかになった。
子どもの成長を感じる一年は、長いような短いような。
変わらないと思える日常も気がついたら変わっているもので。
忘れそうになる記憶を、どこかに止めておきたい。