山手線新宿駅 15:14
アリミミズセミの抜け殻ダンゴムシ
ドングリ棒切れただの石ころ
子どもはなぜか「あ、アリ!」と声を上げて釘付けになり、なぜかドングリをいつまでも拾い続ける。
大人にはまったく理解できないのだが、ずっと昔は自分たちもきっとそうであった。不思議なものである。
もし今もこれらのものに興味が尽きないのであれば、毎日はどんなに楽しいことだろう。いやそうでもないか。
七歳と五歳の兄弟は性格も違えば好きな遊びも違う。
二人一緒に遊ばないから、フォトグラファーは彼らと個別に遊ばなければならぬ。
パパとママは二人仲良さそうな写真を希望しているだろう。実際はなかなか難しいのである。
パパから5年前に僕が撮った写真を見せてもらった。
赤ちゃんだった弟くんとお兄ちゃんの2ショット。撮ったのを覚えている。
いつの間にか大きくなって、今は二人でふざけあって、こういう日が来るとは。
ダンゴムシを見つけて覗き込み、木の枝を振り回して遊ぶ日もいつかは終わってしまう。
思い出は写真が作るのかもしれない。
搭乗機はポケモンジェット。「お子様連れのお客様を対象にピカチュウのぬいぐるみとインスタントカメラで記念撮影をしております」とのアナウンス。お金をかけずにできるいいサービスだなあと思う。お子様なので写真を撮ってもらった。 #スカイマーク