尾道 18:28

 
 

 
外が急に暗くなってきたなと思っていたら、ばらばらと石を投げるような音が聞こえてきて、向かいの長屋のトタン屋根を雨粒が叩いている。
 
ベランダに干していた洗濯物を取り込んでいると、あっという間に土砂降りになった。
 
たまには夕立もあったほうがいい。外出していたら恨めしく思っただろうけど。
 
ネットで見たら、中国山地の方から真っ赤に染まった雨雲の塊が少しずつ南下してきている。あと30分ほどで海のほうに抜けるようだ。
 


ようやく今年撮影したぶんの発送が追いついてきて、ほっとしている。2017年に撮影した発送作業にも再び手をつけた。
 
夏になると、ようやく発送が進み出す。9月までにもうちょっとがんばらないといけない。
 
毎年同じことの繰り返しで、確たる成長もしてなければ新しい仕事もしていない。
 
子どもがいたら歳を重ねるにつれて生活に変化もあろうが、そういうこともない。
 
それでいいんじゃないかと思っている。いつかは必ず終わりが来るのだから、それまで変わらずにできればいいなあ。
 
 

雨が止んで、東に青空が見え西から陽が射した。
 
ベランダに出ると、対岸の向島に虹が片足を下ろしているのが見えた。
 
急いでカメラを引っ掴んで外に出る。
 
青空の下、尾道水道に七色のアーチがかかって、これは変わりばえのしない日々のちょっとしたプレゼントですよ。