外房線茂原駅 16:26

茶の間で長男くんと親戚家族が大学受験の話をしているのを聞きながら、ずいぶん大人になったものだと思う。

　

英語が彼の悩みの種であるらしい。「先行きまったく見えない」とこぼす。

　

親としては地元の国立に行ってほしいのが本音だが、こればかりは本人しだいであろう。がんばれと応援するしかない。

　

僕もそうだったけれど、受験前ってほんまに未来が見えんのよね。

　

　

パパの実家には墓参りをすませた親戚も集まる。

　

子どもらにとってはおじさんおばさんになる。いつも会えるわけではないのに、みな仲がいい。

　

おばあちゃんが丹精している庭に出て集合写真を撮る。

　

これがあと10年くらいしたら、おじさんおばさんが結婚式に招ばれて高砂の新郎新婦と一緒に記念写真を撮るのかしらんと思ってしまう。僕のほうが気が早い。

　

　

　

気がつくと見えなかった未来が現実になっている。

　

撮影の最後に昨年と同じように茶の間で記念写真を撮ると、パパの母上が言った。「こんな日が来るとは思ってもいなかった」

　

受験生の彼にもきっとそういう日が来る。

　

お家を辞するときにパパからお土産のお菓子が入った紙袋を渡されてありがたく受け取る。なんか嵩があるなと思って袋の中を見たら、茶の間でひとつつまんだ「さきいか」の新しい袋が入っていた。

総武本線東京駅　9:45 千葉県茂原市まで本日の撮影に。 蘇我でなにかのイベントがあったらしく、日曜朝の下りとしてはだいぶ混んでいた。

千葉県茂原市町保　12:14 真夏の真昼の茂原駅前。時が止まったかのように静かである。

撮影場所のお宅まで約3km。暑すぎて人影のない通りをただ歩く。

知らない町の一角でふと立ち止まる。風が吹く。一人でいるのを意識する。これが旅だろうなと思う。野球のピッチャーがマウンドで孤独を感じるのに似てるんではなかろうか。やったことないけど。

千葉県茂原市下永吉　15:31 本日の撮影終わり。パパの実家に集まった家族の写真を撮る。 おばあちゃんもいたので真夏の公園で撮るのは危ないかなと思ったが、今日は風が吹いて木陰は意外に涼しく感じられたようであった。

外房線本納〜大網　16:34 夏景色が通り過ぎる。

東海道本線戸塚駅　18:48 静岡県掛川市まで。

東海道本線掛川駅　22:27 今日は清水で花火大会があったらしい。いきなり大量に人が乗ってきた。日曜日だものな。