根室本線釧路駅 16:10
根室へ。
根室本線の釧路〜根室間に乗るのは学生時代以来である。20数年ぶり。
Nikon F3にリバーサルフィルムを詰めて落石駅で降り、三脚を担いで線路伝いに歩き、強風にさらされながら原野を走るキハ54を撮ったのを思い出す。
列車が根室に近づいたとき、向かいのシートに座った女子高生に声をかけた。彼女は学校の部活帰りのような様子で、釧路から2時間乗ってきた。
根室から釧路へ通学しているのかと問うと、さすがにそれはなく寮に入っているという。今日は帰省であるらしい。
北海道に限らず、地方のローカル線は高校生の通学需要で成り立っていた面もあるが、昨今はそれも減っていることだろう。JR北海道は根室本線の釧路〜根室間を単独での維持困難区間にしている。乗客増は望めないだろうが、上下分離でもいいから北海道は行政として鉄道を支えてもらいたいと思う。
根室に着くと、美しい夕空である。海の向こうに国後島が見える。
久しぶりに「遠くに来た」という気がする。