沖縄都市モノレール美栄橋駅 8:52



 
 
  
尾道へ。
ホテル前の通りは街路樹から降り注ぐ蝉の声に支配されている。

いつも泊まっているホテルのフロントには、黒縁メガネに開襟シャツ姿の小さなおじいさんがいて、チェックアウトでカードキーを渡すと黙って右手を上げて応えた。
彼はおそらく支配人なのだろう。杖をつき、おぼつかない足取りで歩くのをたまに見かける。年々彼の老いを感じて少し心配になる。どうか長生きしてほしいものである。