京急電鉄京急本線新馬場駅 12:58
新馬場駅の近くの神社には「富士山」があって、その頂上からは高架の上を行き交う赤い電車が見える。
家族写真を撮ろうとすると七歳の男の子はふざけて寝転がる。
パパが息子の背中から抱きしめるようにして、同じようにごろんと横になる。そんな彼の姿を見るのは初めてのような気がして、僕は嬉しかった。
小学生初めての一年間を無事に終えた男の子はサッカーに夢中であるらしい。
神社から公園に移動して一緒に遊ぶ。ジャングルジムに登る彼の動きになかなかついていけない。そろそろ一緒に遊ぶのが無理になる。
彼も少しずつ親から離れて自分の世界で遊ぶようになるだろう。すでにスマホのゲームに夢中だし、僕と鬼ごっこするより友達同士で遊ぶほうが楽しいに決まってる。
撮影終わって駅に戻る途中、ママは彼を抱っこした。
これまで何度も見た光景だけど、それを撮るのも今日が最後かもしれないなあと思う。嬉しいような寂しいような。
子どもの成長を見るのって、なにかのプレゼントみたいだ。