小湊鐵道養老渓谷駅 13:26






 
 

 
ソメイヨシノはまだまったく咲いていないが、小湊鐵道の沿線はいたるところで菜の花が咲いていて、里山風景は全開で春を主張している。
 
古びたディーゼルカーと木造の駅舎という組み合わせは、僕が子どもの頃にはどの地方でも見られた光景で懐かしさを覚えるが、平成生まれのパパとママにとっては逆に目新しいのか、それとも珍しいのか。
  
車ではなく列車に乗って来た家族は、菜の花畑の小道の脇でお弁当を広げる。撮影というよりピクニックに来たみたいだ。家族の写真を撮るのは今日で3回目。慣れるとだんだん撮影という感じがしなくなるものです。
 
1時間はあっという間に過ぎて、トロッコ列車に乗るという家族と一緒に駅まで歩いて戻った。
 
三歳になったお兄ちゃんはよくしゃべる。聞いているだけで楽しい。なんにも難しいことを考えなくていい。さえずるヒバリの鳴き声を聞いているような心地よさ。
 










 
 
今日の撮影はこの一件だけ。まっすぐホテルに帰ればよいのに、五井駅まで戻ってまた下りの列車に乗ってしまった。
 
鉄道ファンならずとも、小湊鐵道は撮りたくなるのである。
  
小規模の地方私鉄があえて残したこの古さは逆に観光客を惹きつける要素になっている。目新しさを追うのではなく、昔に戻る「逆開発」という手法は他の地方鉄道も参考になるのではなかろうか。

https://business.nikkei.com/atcl/report/16/053000139/053000002/