名古屋鉄道名古屋本線名鉄名古屋駅 10:14
セントレアから北海道へ向かう。名古屋は7月下旬とは思えぬ涼しさである。
ホテルから名駅まで15分くらい歩く。あの地面にへばりつきそうな暑さを覚悟していたのに、拍子抜けしてしまう。まあ汗だくにならずに済むのでありがたいのだけど。
中部国際空港は4連休だというのに閑散としていて、土産物を売る店の売り子がぼんやりと立っている。
いくら政府がGoToキャンペーンなどと旗を振っても、目下の感染者数の増加を見るに、ためらう人が多いのだろう。
ときおり現れる家族連れにインタビューを試みようとテレビ局の取材クルーが待ち構えているのだが、マスク姿の家族は人目をはばかるようにマイクを拒否する。
こんな状態なのに1兆7千億円の予算をつぎ込む意義があるのかどうか。
曇り空の名古屋を飛びたったB737は、7〜8割くらいの搭乗率。
機内ではCAからマスクが一人一枚配られる。
マスクはウイルスの拡散を防ぐためで、感染を防ぎ得ないと僕は思っているのだが、どうなんだろう。日常的にマスクをしていても感染する人は存在するわけでしょう。
新千歳空港から札幌に出て、函館本線の岩見沢行きに乗り換え。さらに滝川まで行き、富良野行きに乗る。
薄暗い無人駅に降り立つ乗客もマスクをしている。あたりに人影はないのに。
マスクは人間にとっての新しい下着なのかもしれないな。
ぱんつを履いていとなんとなく落ち着かないように、マスクも社会的な人間になくてはならないアイテムになりそうな気がする。
来年のTVドラマの登場人物は、きっとみなマスクをして映るようになるのかも。
富良野駅には定刻に到着。
改札口で待つ駅員はすでにいなかった。列車は運転士だけで車掌は乗っていなかった。あらゆる仕事場から人がいなくなっているのを実感する。
この先にはどんな未来があるんだろうか。
名古屋鉄道名古屋本線名鉄名古屋駅 10:14