東海道本線三ノ宮駅 10:37
ホテルで朝をのんびり過ごして尾道に帰る。
久しぶりに三宮駅前に出たから初めて気がついた。阪急三宮駅の変わりように。
マルーンカラーの電車が出入りしていた瀟洒なビルは、ロボットみたいな高層ビルになっていた。
かつてのモダンな外観はイラストのように再現されて、ガラスと鉄の棒の足元にまとわりついている。
梅田の阪急百貨店もそうだったように「古き良き」というものがあっさりなくなってしまうのが、とても寂しい。
手垢のついた古いものには、時間という目に見えない付加価値があるのだけど、それをありがたがるのは僕のような変人くらいなんだろう。
昼間に強い雨が降ったものの午後から天気が回復して、帰り着いた尾道では柔らかい夕空が広がった。