広島県福山市本郷町 11:15

 
 

お家の玄関のドアを開けると、三歳になった女の子がとことこ出てきて、そこにある自分のモスグリーンのゴム長靴を手に持ち柄の説明をしてくれる。
 
彼女を追いかけてママが出てきて、髪を梳かし始める。
 
なのでそのまま撮影を始める。
 


彼女はままごと用のおもちゃを引っ張り出してくる。料理を作る真似ができるようになっている。
 
これからいろんなものを見聞きして覚えていくのだろう。
 
知恵もついて大人と会話もうまくできるようになる。
 
その代わり、少しずつ薄れてゆく赤ちゃんのような無邪気さ。
 


雨上がりの川の土手でタンポポの綿毛を一生懸命に吹いたり、ちょこまか走り回ったり。
 
いつも見られると思っていても、来年にはもうそんなことしてないかもしれない。
 
ずっとそのままでいてほしいとも思うのは、子どもは日々成長するものだから。