尾道 20:56

 
 

 
気がつけば夜になっていて、景色の写真を撮っていなかったと思い出して外に出る。
 
夜の路地は暗い。道はわかるが段差が見えない。
 
ハンディライトを持ってくればよかったと思う。カメラのモニタを発光させて、地面を照らすとわずかに足元が浮かび上がる。
 
埼玉から尾道に引っ越したばかりのときは、家の周囲がずいぶん暗く感じてライトをたくさん買い揃えたものだが、今ではあまり使うこともない。
 


それにしても今日は眠かった。
 
先週から撮影やら移動やらで睡眠時間が4〜5時間というのが続いていた。
 
やっぱり毎日7時間は寝ないとダメなんである。
 
ふだん電車の中でもあまり寝ないのだが、寝不足が続くと意識が途切れるように寝てしまう。
 
そして、遅くまで寝ていていいときでも早くに自然と目が覚めてしまう。
 
これは早起きが習慣化したということではなくて、寝続けられる体力がなくなっているのだと思う。
 
若い人が朝になってもずっと寝ていられるのは、それだけ体力があるからだ。
 
体力がないと睡眠不足になる。
 
 

そういえば、静岡の木村やすみさんの家に泊まったとき、やすみさんが朝になってもぐうぐう寝ているのに少なからず驚いたものだ。彼は僕より10歳年上なのだが、それだけ寝ていられるというのは体力があるという証拠だ。
 
早朝に目が覚めてしまった僕は、やすみさんの寝息を聞きながら単純に羨ましかった。
 
そういうわけで今日くらいは早く寝ようと思ったのだが、やっぱり日付が変わる前くらいにようやく布団に潜り込む。
 
 





今夜のおさんどん。 鶏肉とネギの塩炒め 焼き茄子の大根おろしがけ サラダ

空が待っている。