神戸空港 12:29
飛行機が雲の間を抜けて高度を下げて、はと気がつくと茶色く枯れたままの原野が眼下に広がっている。
季節が一気に2ヶ月ほど戻ったような気がする。
凍てつくほどではないけれど、飛行機を降りるとしっかり冷たい空気に歓迎される。
家を出る前に天気予報を見て現地の気温を確認するのだが、石狩地方は最高10℃前後の気温になっていて、これは内地の真冬である。
新千歳空港に着くまでは絶対に「お荷物」になりそうな厚手のコートを引っ張りだしてくる。
ところが札幌駅で「エアポートライナー」を降りて地下鉄に乗り換える途中ですれ違う人たちの服装は、ニットにカーディガンを羽織っただけとか、サラリーマンはジャケットにシャツだけとか。
コートを着ている人もいることはいるが、それはきっと元来冷え性の人なのだろう。極めて少ない。
彼らの気温に対する感覚はどうなっているのか、寒くないのか。それともファッション性を優先して寒さを我慢しているのか。
雪が積もる真冬でさえ、札幌では歩道をコートなしで歩く人をたまに見かける。
そりゃ1時間、2時間ではなくちょっとの距離を歩くだけだろう。
でもそれだって0℃近い気温なんである。コートを着るでしょう、普通は。
夕方、ホテル近くのスーパーに買物に行くのだが、ソメイヨシノに似た品種の桜が咲いている。
桜だって、この寒さの中で咲いてていいのか困っていることだろう。
北海道の本当の春はもうちょっと先のこと。たぶん夏と一緒にやってくる。
山陽本線岡山駅 8:21 赤穂線回りで姫路に向かう。新幹線は岐阜羽島で人立ち入りとかで運転見合わせになってるらしい。事故が起きたりしませんように、と乗り遅れが許されない状況ではいつもそう思う。