東北本線黒磯駅 19:59
川沿いの県道は山に向かってゆるやかな上り坂。
道の両側は深い木立になっていて、芽吹いたばかりの緑の葉が雨に打たれている。
黒磯駅前のレンタカー店で車を借りた。店を出たばかりのときの車外温度は13℃だったのに、走っているうちに2℃下がった。
夜になったらもっと冷えるだろう。新婦のコンディションが思いやられる。
今日撮影する結婚式は一番最期の組、夕方17時開始である。
二人は秋田から結婚式のために那須に来た。
なぜに茄子、じゃない那須かと問うたら、新婦の父上からたまたまそのホテルの宿泊券をもらったことがきっかけだったという。
当時式場を探していた二人は、そのホテルで挙式できることを知る。
調べてみたら予算的にも無理がない。緑に囲まれたチャペルがある。
彼は秋田出身だが、彼女は群馬の生まれ。両家から出向くのも都合がいい。
というわけでホテルエピナール那須に決めたのだそうだ。そういう縁もいいかもしれない。
新婦は表情豊かな人である。
なにか起きると目を大きく開けて夫を見る。その顔がいい。撮っていて楽しい。
きっと彼もその彼女の表情に魅せられたのだろう。二人でよくしゃべって笑う。
雨は絶え間なく降り続いていたが、そんなことが気にならないくらい明るい二人であった。
どうか末長く幸せになってほしい。結婚おめでとう。
撮影終わって車に乗ったら、温度計の表示は11℃だった。
結婚式のおかげか、夜になっても気温はそれほど下がらなかったとみえる。
栃木県那須郡那須町高久乙 19:36 本日の結婚式撮影終わり。表情の豊かな新婦さんで撮っていて楽しかった。雨降りで外での写真が撮れなかったが、それは仕方がない。ホテルの駐車場がほぼ満車で、そんなにお客さんがたくさん来るのかとびっくりした。