平日朝の京急をナメていた。
平行してJR東海道線もあるし、まだ6時半だし、あわよくば座って羽田空港まで行けるんじゃないかと思っていたのだが、駅のホームに上がって人の多さに驚嘆し、すしづめ状態の空港行き特急に絶望して乗り込んだ。
空港で働く人ってこんなに多いのか！いい社会勉強になりました。
こんなことなら10時過ぎの便にすればよかった。ホテルの朝食も食べられたのに。
ほぼ一日かけて宮崎県の椎葉村(しいばそん)まで行く。
朝8時発の宮崎行きには、社員旅行なのかやたらとテンションの高い一行が乗り合わせていた。真後ろの席に座った男がとくに元気で、べらんめえ調でよくしゃべる。
「ご自身のッ、マスクを外して付けろって！」
＜非常用酸素マスクをつける際は、ご自身のマスクを外してからお付けください＞という離陸前の機内アナウンスに反応して大いに笑う。僕も釣られて笑いそうになる。
ごく当たり前の言い訳のようなアナウンスなので、おかしいと思う気持ちは僕も同じ。
それにしてもよく笑うなあ。ネットスラングのようなものに、笑いを表す「w」があるが、「ご自身のッwwwwww、マスクを外して付けろってwwwww！」と書きたい。
東京国際空港 7:39
日本航空687便東京→宮崎 9:36
引き返す／福岡着陸の条件付き運航だったが、無事に宮崎に到着。
宮崎空港の手荷物受取に残るパタパタ（反転フラップ式案内表示機）。
宮崎空港線宮崎空港駅 10:31
宮崎駅まで出て買物しよう。
宮崎駅「豊吉うどん」の天ぷらうどん。
九州で天ぷらといえばこれになる。
久しぶりに宮崎駅に来たら商業施設が改装されてて、ずいぶんオシャレになっていたが、豊吉うどんだけがしっかり以前の風情のまま残っていて、そこだけ外界と隔絶された空間になっていた。それだけ人気があるのだなあ。
日豊本線宮崎駅 11:55
雨が止まない。
それにしても相変わらず車体が汚れすぎてるJR九州の電車。
日豊本線高鍋〜川南 12:33
日豊本線で一番好きな場所。
宮崎交通上椎葉線道の駅とうごう 15:42
5分停車。トイレ休憩と運転士さんの一服タイム。乗客は僕と地元のおじいさんの2人だけ。
他の車に先を譲りながらバスは耳川を遡ってゆく。
さいごう温泉のあたりから旅行者っぽい男性が一人乗車。珍しい。
宮崎交通上椎葉線塚原 16:41
2回目のトイレ休憩。
乗客のおじいさんが運賃も払わずとぼとぼどこかに歩いて行ったと思ったら、村唯一のコンビニでお茶を買って戻ってきた。
諸塚村から椎葉村までの道のりは整備された国道を離れて、バスはときどき旧道を走る。車同士すれ違うのもやっとという曲がりくねった狭い道を時速40kmで走らせる運転士。
宮崎交通上椎葉線唖谷 17:06
おじいさんが下車。あたりに民家は見えないが、対岸からおばあさんが軽自動車を運転して迎えに来て、おじいさんはそれに乗る。
それにしても唖谷(おしだに)というのはすごい地名だ。今はダムになっているが、昔は何もしゃべれなくなるほどに深い谷であったのだろう。
バスは川沿いに張り付くような集落を巡るが乗客はいない。
宮崎県椎葉村下福良 17:45
バスは定刻に到着。運転士はさすがプロだなあと素人は月並みな感想しか出ない。
