京都市下京区東塩小路町 16:44

 
 

  
小雨降る週末の京都駅前は行き交う大勢の人たちでさざめいている。
 
着物を召した女性が多い気がするのは土地柄なんだろうか。引き出物の紙袋を提げた若い人たちがはしゃぎながら歩いている。
 
 
 
入念に準備された結婚式であった。 
 
こだわりのアイテムが随所に見えて、それらを写真に収めてゆく。
 
新郎新婦の二人には一歳の男の子がいるから、三人の写真も撮らねばならない。今日はなかなかに忙しかった。
 
 
 
結婚式はハレの日だ。 
 
すでに家族として暮らしている三人にとって結婚式は、門出というよりひとつの通過点かもしれない。 
 
それでもハレの日を作った夫婦はひとつ肩の荷を下ろしたのではなかろうか。
 
  

結婚式のもっとも大切なポイントは、ドレス選びでも、式場の雰囲気でもなく、神様の前で愛を宣誓することである。
  
キリスト教の挙式では牧師さんが「神が結び合わせたものを、人は離してはならない」と最後に説く。
  
僕はこれがなんとなく好きで、これを聞くためにたいへんな準備をして結婚式をするのだ。という人はたぶんいないと思うけど、結婚式があるからこそ、ひとつの覚悟ができるというか、そんなことがあると思うのです。
  
ハレの日は一日で終わって、これからまた家族の平凡な日常が続いてゆく。
 
だけれども今日があるからこそ言える言葉があるわけで。結婚おめでとう。