泊行きの電車が富山駅を発車してしばらくすると、窓の向こうに巨大な白い壁のような立山連峰が見えてくる。
今日は雲ひとつない青空で見ごたえがある。春のような暖かさでやや霞んでいるが贅沢は言わない。最高です。
この景色を、トンネルだらけの新幹線であっという間に通り過ぎてしまうのは損ではなかろうか。
冬の終わりに富山に来られてよかった。
富山から東京までは8時間で行けるが、直江津の駅前を歩いてみたくなり、越後湯沢行きのほくほく線の電車を1本遅らせる。
東京に着くのが2時間遅くなるが、それはどうでもいい。今日は急ぐ旅ではないのが嬉しい。
駅前の通りは雁木が続く商店街である。
雁木は冬の雪の多い時期に歩行者の歩道を確保するために、物の2階部分を2メートルほど張り出した庇(ひさし)のようなもので、片側だけのアーケードみたいなものです。
雪の積もったときに歩いてみたい気がするけど、瀬戸内民には難易度が高すぎるから、春のような今日でよかった。
陽射しが雁木の中に斜めに影を作ると、そこに誰か人を入れて写真を撮りたくなってしまう。
あいの風とやま鉄道富山駅 10:26
東京まで8時間で行けてしまうから、富山と東京は近い。
あいの風とやま鉄道新富山口〜東富山 10:34
やや霞んでいるものの立山連峰がきれいに見えて今日はとてもラッキーだ。
あいの風とやま鉄道東滑川〜魚津 10:52
景色を見るのに忙しくてぜんぜん仕事できない。(予想はしていた)
あいの風とやま鉄道入善〜泊 11:14
座ってるだけでこんな景色が見られて最高だ。
あいの風とやま鉄道泊駅 11:25
えきごトキめき鉄道に乗り換え。
それにしても北陸三県の第三セクター鉄道会社は持ち株会社化して一体運用するべきだ。通しの切符もすんなり買えない謎ルールは利用者にとって非常に不便。
あいの風とやま鉄道越中宮崎〜市振 11:49
越中と越後の間を流れる境川を渡る。今日の日本海は穏やかだ。
えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン直江津駅 12:54
直江津に到着、ほくほく線に乗り換え。長いホームを歩く。
上越市西本町あたり。
直江津駅前をひと回りしてみる。雁木のある通りが雪国らしくて味わい深い。
直江津駅近く「宝来軒」のチャーハンセット。
誘惑に負けてチャーハンをつけてしまった。食べてるときは幸せなのだが、店を出てからやっぱりラーメンだけにしとけばよかったと思うのなんとかならないか。
信越本線直江津駅 14:07
ほくほく線乗るの久しぶりだ。
車内は高校卒業を意識した手作り感のある桜の飾り付け。
鉄道会社が高校生向けにメッセージを駅に掲示したりするのが10年前くらいから急に流行り出した。新しい風物詩になるのだろう。
北越急行ほくほく線くびき〜大池いこいの森 14:39
春が始まっている。
北越急行ほくほく線まつだい〜十日町 15:08
ぜんぜん仕事ができない。
北越急行ほくほく線魚沼丘陵〜六日町 15:24
十日町から乗客が一気に増える。新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢 15:53
越後湯沢駅はスキー場から帰る人たちで混んでいる。駅員が16時台の新幹線は指定席満席ですとアナウンスしている。中国人旅行者がかなり増えた。
上越線越後湯沢駅 16:51
水上行き。途中駅からスキー客が乗車券を持たずに乗ってくるものだから車掌さんは車内発券に忙しい。
上越線岩原スキー場前〜越後中里 16:59
雪景色もこれで見納め。
上越線土合〜湯檜曽 17:26
暖かい電車に揺られてるだけでこんな景色が見られるのはありがたいことである。