尾道 16:36
五月晴れ。風薫るという表現がぴったりするような日である。
尾道は観光地だけあって街中で新しく開業する店も多いのだが、その一方で古く馴染んだ店は少しずつ減ってゆく。
駅近くの踏切前にあった孔雀荘という画廊喫茶店は昨夏に店を閉めた。
今度は駅隣にある尾道市唯一の百貨店・福屋が来年1月で閉店するらしい。
百貨店といっても地上2階地下1階の小さな店だから、お世辞にも品揃えが充実しているとは言えなかったが、「百貨店」があるというのは、なんとなく街の格が上がるような気分にさせてくれるものである。
それがなくなるわけだから、なんとなく寂しい。
閉店して空いた建物はどうするんじゃろう。駅隣なのに。
地方では駅前や中心部の百貨店が次々に姿を消している。
富裕層の多い都会の大きな百貨店は外商が好調で業績が上がっているというニュースを読むと、別の国の出来事のようだ。
尾道市は毎月200人ずつくらい減っていて、住み始めた11年前は15万人だった市の人口が10万人を割るのも時間の問題であろう。
先日の市長選では現職が5期目の当選となったから、市政は変わらず市勢は弱る。
尾道市の先行きは明るくない。
今夜のおさんどん。 肉野菜炒め サラダ