鞆鉄道鞆線鞆港 15:24




 
撮影のときには決まり文句というかセリフがあって、何度か撮影した方なら、ああまた同じこと言ってると思うだろう。
 
結婚式の司会者さんも披露宴での口上は使い回しで、新郎新婦が違っても同じことを言う。
   
鞆の浦での撮影を終えて帰るバスの運転士さんはよくしゃべる人だった。
 
「運賃箱に多く入れてもお釣りは出てきません。そう言っても多く入れる方が必ずいらっしゃいます。乗務員止めません。見ーてーるだけでございます。釣りはいらねえぜという男前なお客様、ご利用お待ちしております」

澱みなく抑揚つけてしゃべる。こんな運転士がトモテツバスにいたのか。 
 
これだけしゃべれるなら名物になってるだろうと思って探したら、すでにYouTubeに音声動画が上がっている。
 
僕が聞いたのと同じ台詞回しでなんとなく安心した。彼もこれが仕事なのだ。 
 


古い街並みで撮影したあとは、新郎新婦とともに福禅寺に上がって仙酔島を背景に写真を撮る。
 
本堂の東に開いた窓は幅三間(約6m)ほどあろうか。窓枠を額縁に見立てており、瀬戸内海の景色が一幅の絵に仕上がっている。
 
今日は天気もいいからなおさら映える。
 
窓際に人を立たせてそのままカメラで撮ると逆光でシルエットになってしまうので、強制発光で撮るようにと親切な張り紙がある。
 
ストロボの直当てはしないが、鴨居を避けつつ光を当てて、あとはレタッチでなんとかします。
 
若い新郎新婦はすらりとしていて、そのまま絵になる風景の中の二人になる。
 














今夜のおさんどん。 牡蠣のバター焼き 砂ずりとニンニク炒め サラダ