尾道 16:24
黒猫の営業所に荷物を発送しに行ったついでに、河津桜はどうだろうと海沿いの遊歩道に行ってみたが、ようやく咲き始めた頃であった。
あと十日くらいは濃いピンクの花を楽しめそうだ。
いささか哲学めいた話になってしまうけど、自分の人生に何らかの意味や意義があるとは思っていない、というかよしんばあったとしても、それを自分が「知る」ことはあるのだろうかという疑問がある。
人生とは川の流れにできる無数の泡が、くっついたり離れたりするのと同じようなものではないのか。
そこに意味があるのかと考えることさえ無意味ではないのか。
そんなふうに思っています。
川の流れを時間に置き換えれば、泡と泡がくっついて時間なんてほんの刹那である。
それぞれあっという間に弾けて水の中に消えてしまう。
でも、たとえほんの数秒でもその泡があったという事実は確かなものであって、それは誰にも否定できない。
わたしたちが生きる意味があるのだとしたら、そこにあるのではないでしょうか。
写真はそれを証明してくれるから、僕は好きなのかもしれない。
わたくしといふ現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です