2018年5月15日火曜日

関東鉄道守谷駅西口 13:38



 
 
 
「バスが完全に止まってから席をお立ちください」というフレーズはバスに乗るとよく見たり聞いたりする。
そんなまどろっこしいこと言われたくない。バス停に着いたらさっさと降りたい、そう思う人は多いのではなかろうか。かくいう僕もその一人でした。すみません。
 
運転士が口を酸っぱくして言うのは、やはり理由があるのだ。
 
飛行機の離着陸時に必ずシートベルトを締めるのは、飛行機のフライトの中でそれが一番危険な状態だからである。
バスも同じように、発停車するときが乗客にとって一番危ない。
  
ゆっくりとバス停に着く直前に、歩道を走っていた自転車が突然車道に降りたとする。運転手は当然急ブレーキを踏む。
バスの低速時のブレーキ制動力は普通自動車の比ではない。吊り革につかまっていたとしても、体が前に投げ出されるほどだという。もし乗客が降りようと立ち上がった瞬間だと、想像したくない結果になる。
  
自転車という間接的な原因であっても、車内で起きた乗客の怪我は運転士の過失である。免停になれば運転士の生活に即座に響く。
  
と、いうことを僕は「かしけん」さんのツイートで知った。@Kashiken_N


はじめは面白いバス運転士さんがいるなあと思ってフォローし始めたのだが、バス業界について建設的な意見を述べられていてためになる。そしてその彼にメッセージを送って、乗務するバスにお客さんとして乗ってきた。
  
彼は丁寧にハンドルを動かし、路線の全停留所を口頭でアナウンスする。
終点に着いて、今日が10連勤目だという彼は疲労が抜けない顔をしている。
乗務時間は法律で決められている時間内だが、朝から夜まで約14時間拘束だという。勤務時間が長いのに、給料は低く抑えられており、離職する人が後を絶たないという。だから、どこのバス会社も常に運転士を募集しているのか。
  
さいきん、バス乗務の点呼で疲労度を確認するように義務化されるというニュースがあったが、「疲れてますか?」と聞かれて「はい」と素直に答える運転士はいないだろう。バス会社の責任を運転士に転嫁させるような施策に思えてならない。
 
いずれ実質的に運転士が足りなくなると、バス会社は路線の減便や廃止に向かうことになろう。
給与体系や勤務実態を抜本的に見直す必要があると思うのだが、国交省の動きは鈍い。