首都圏新都市鉄道守谷駅 19:58
日陰にいないと熱中症になりそうな暑さである。まだ涼しさを保った風に救われる。
「とある日」を朝から撮る。
朝の1時間、ママは常に動いている。1分とじっとしているときがない。子どもを保育園に送ってそのまま出勤する。
小学4年生を筆頭に三人姉妹は自由だ。ママの指示を行動に移すのは10回に1回くらい。それでもママは怒ることなく辛抱強く何度も言う。それでいいと納得されているのかもしれないが、僕だったら3回くらいで声を荒らげてしまいそうだ。彼女のほうが人としての器が大きいのだろう。
この撮影ではいつものことだが、夕食までの時間は果てしなく長く感じる。子どもたちがようやくテレビを消して食卓につくと僕がほっとする。ここまできたら撮影はもうすぐ終わりなのだ。しかしママは、これから子どもたちを風呂に入れ、明日の準備をさせて寝かしつけなければならないわけで…
「わちゃわちゃしててすみません」とママは言う。が、僕はその収拾のつかない日常を撮りに来たのである。
毎日繰り返されるまとまりのない一日は、おそらく家族の誰の記憶にも残らない。けれども家族の歴史には間違いなく、その「とある日」がある。
今日の「とある日」の写真はこちら。
https://www.miharayuu.com/toaruhi20180515
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