三原由宇出張写真室

2020年3月9日月曜日

福塩線道上駅 12:16


  
 
 
 
ニューボーンフォトのモニター撮影、2回目。
 
お家に伺うと授乳中で、一ヶ月になる赤ちゃんは寝かせようとすると泣き出してしまう。
 
寝かかったところで写真を撮るが、寝てなくてもいいような気がする。
 
世間のSNSに出回っているニューボーンの写真はどれも似たようなものだ。そういう写真が欲しい人はそのフォトグラファーに依頼すればいいのだし、僕が同じように撮る必要もないだろう。


 
のどかな陽射しの中を2両の電車がやってきた。
 
福塩線は福山から中国山地に分け入るローカル線である。
 
発車間際に運転士に声をかけて乗ってきた老人は白いソフト帽にサングラスをして、手には飲みかけのワインボトルを持っている。
 
身軽ないでたちなので地元の人のように見えるが、明らかに異質で他の乗客たちは何者かという視線を彼に送る。
 
彼はそんな視線なぞ意に関せずとばかりに車両の隅に立つと、流れる風景を見ながらワインを口にする。
 
自由だな。こんなふうに生きてみたい。