千葉交通久能FT線富里中学校 20:03



 

 
本来ならば、三人姉妹の上二人は小学校に行っている日であった。
 
しかし新型コロナウイルスの影響で学校は休み。朝から夜まで一日をほぼ家の中で過ごすという、実質春休みのような「とある日」になった。
 
朝ごはんが終わると、二人の姉は学習教材を広げて勉強を始める。一歳の末っ子が「おかあさんといっしょ」を見始めると、手が止まり、視線はテレビに。
 
ママから何か言われても上の空で、一向に動かない。見ている僕の方がそわそわしてしまうが、子どもたちはテレビに意識を奪われている。テレビの吸引力ってすごいものだなあ。
  
 

お昼ごはんに生地から作ったピザを食べると、また勉強したり遊んだり。
 
平凡すぎる、なんの感動もない光景に向かって、僕は空気のようにシャッターを切り続ける。
 
流れるように過ぎる日々のなかの「とある日」は、撮るに足らないような一枚一枚の写真によって成り立っている。
 
 
*「とある日」の撮影家族を募集しています。
三原由宇に2回以上撮影をご依頼いただいた方が対象です。

撮影は無料です。お気軽にお問合せください。