しずてつジャストライン島田静波線片岡 16:50














 

赤ちゃんのときから毎年撮ってきた女の子も小学生になる。次男くんは幼稚園だ。
 
子どもはいつも気がつくと大きくなっている。
 
ようやく雨が上がった公園にはほとんど誰もいない。花が咲いている桜の木は一本だけ。そこで入園入学の写真を撮る。
 
女の子が着ていた園服を弟くんに着せると、服が歩いているように見える。ぶかぶかすぎる制服姿も今だけだ。それもいつの間にか小さくなっていることだろう。気がつくと。
 
ときどき風が吹いて肌寒い。春らしい格好をしていたご家族には寒かっただろうと思う。パパもママもよくがんばっていただいてありがとうございました。
 
 
 
途中から合流した女の子のお友達二人と手をつなぐと、これぞ小学一年生。
 
桜の花の下で真新しいランドセル姿の子どもたちは輝いて見える。入学おめでとう。ほんと大きくなったなあ。
 



撮影終えてバス停まで約3km歩く。
 
公園は大井川の一番下流にある橋のそのまた海よりにあった。周りは倉庫や工場が集まっていて人家はない。
 
時折トラックが行き交うだけの細い川沿いの道をゆくと、コンクリートの橋のたもとに猫がじっと座っているのが見えた。
 
近づいてみると、別の猫が現れて逃げるどころか近寄ってくる。しばらくするとまた一匹。彼らはみな耳の端っこがカットされていて、去勢されていることを示している。
 
気がつけば、近くの屋根の壊れた倉庫のような建物に数匹の猫がいた。おそるおそる中をうかがうと、餌を入れる容器や、断熱シートで覆われた箱があったりする。誰かが世話しに来ているのだろう。
 
思いがけないものを見つけると得をした気分になる。知らない土地を歩くのは楽しい。