山陽本線東福山駅 18:53


 
 

フィトグラファーは持ち込みでも、エンドロール用の撮影は会場の専属であることが多い。
 
しかし、ブライズルームの前で顔を合わせたビデオグラファーさんはフリーの持ち込みだという。珍しいなと思って質問したら、長野県松本から来たという。これも珍しい。
 
「観光したかったんですけど、時間がなくて。あ、お城には行きました」福山で観光地といえば鞆の浦だが、バスで30分以上かかる。
 
「ここが終わったら、明日は名古屋なんですよー」と彼女は言う。僕と似たような仕事ぶりだ。さすがに出張料無料ではなかったが。

 
 
お色直しでオープンカーに乗って再入場するあたりで、小さな雨が降り始めた。

青空にはならなかったものの、フラワーシャワーやバルーンリリースといった屋外での演出ができてよかった。
 
披露宴が開いて送賓後の写真を撮っていると、花嫁さんは「ドレス脱ぎたくなーい!」と言う。楽しい結婚式になったようでなにより。
 
二人で作った佳き一日であった。結婚おめでとう。末長くお幸せに。