北総鉄道北総線印西牧の原駅 11:55
長かったようなあっという間だったような6年間であろうと思う。
でも、僕は思う。やっぱり長かったはずだ。子どもが産まれてからのその年月は。
卒園式で子どもたちが一生懸命に歌う「さよならぼくたちのほいくえん」を聞く母親たちは、どんな感情が押し寄せて涙を流すのだろう。
写真を撮ってるフォトグラファーにも込み上げてくるものがあるのだが、それを抑え込むようにシャッターを切り続ける。撮影中はそんな感傷に浸ってるヒマはない。
そこにいる園児をすべてくまなくもれなく均等に撮らねばならないというプレッシャーゆえか。昨夜は久しぶりに仕事の夢を見た。それもなにか失敗して焦ってる夢。
卒園式、卒業式では2カメで臨む写真屋さんもあるくらいだから、規模の大小にかかわらず、絶対に失敗できないという撮影は心理的に結構つらい。
それでも撮影は機材トラブルも撮りもれもなく無事に終わり。ほっとして園をあとにした。
保育園があるのは森を切り開いてできた街である。
どこまでも人工的で、電柱もない道は広く、小綺麗な家々は住むには快適なんだろう。狭い路地に古い家ばかりの尾道とはまったく正反対だ。
傘をさしていてもずぶ濡れになるような雨の中をひたすら歩いて、だたっ広い駅前まで来ると、ようやく雨は小降りになった。
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