山陽本線広島駅 14:48
神社の前で十人ほどのサラリーマンが輪になって、引いたばかりのおみくじを見せ合っている。会社の初詣に来たのだろう。
社員が個人ではなく「会社のために」神社へお参りするのは日本ではよくあることだが、個人で仕事をしていると、なんだか不思議な気もする。諸外国でもこういうのあるんだろうか。
境内には穏やかな冬の陽射しが降り注ぎ、風もない。
お宮参りにやってきたのは10ヶ月の赤ちゃんを抱っこ紐で抱えたママと母上だけ。パパはスウェーデン人だったため入国制限で来日できなかったらしい。
せっかくの里帰りとお宮参りなのに残念なことである。
前向きに抱っこされた赤ちゃんは、視界に入るものすべてが珍しいのか、あちこち見回してはときおりニコッと笑う。かわいいものである。
写真に収まるのはほとんどママと赤ちゃんだけなので、神社での撮影には時間がかからない。
よく行く神社近くの川沿いの緑地で赤ちゃんの写真を撮る。一人でお座りできてご機嫌だから、こちらも手がかからず撮影は順調に終わった。
ママの次の里帰りはしばらく先になるそうで、三歳の七五三のときに帰国したいという。
先のことはわからないけれど、その頃にはコロナウイルスも終息しているだろうか。そうであってほしいものである。
広島市南区的場町 13:49 本日のお宮参り撮影終わり。 パパはスウェーデンにいて今日は不在。残念だけれども今日の写真がすぐさまネットで見られる世の中は素晴らしい。30年前は考えられなかったことである。