東京都墨田区吾妻橋 17:43

 
 


また週末は台風が来るらしい。 
 
連休続きでいい季節なのに、子どもが外で遊べないのはストレスが溜まりそうだ。
 
もっともフリーのフォトグラファーは仕事がキャンセルにならないかやきもきしている。
 
 
 
「青旅」という作品撮りを始めたのは4年前で、年に2、3件ほど撮影しながら続けてきた。
 
思春期の子どもが一人旅をしている風情のポートレートである。
 
完全に僕の趣味でやっている撮影なので、古い昭和の街並みに連れてこられた子どもが楽しくなるとは思えないが、僕は楽しい。
 
子どもは小学生と中学生でもずいぶん違っていて、ほんの2年ほどでこんなに変わるのか(とくに女子)と驚かされる。
 
男子は女子より成長が遅いので、年齢ではなく声変わりを目安にした。
 
中学生にもなれば、だいたいどの子も写真撮られたくないオーラを出している。かったるい……うざい……。自分から撮られたいという子は希少である。

これからちょっとずつ機会を増やして「青旅」を撮っていきたい。
 

 
そういうわけで、「青旅」にコピーをつけたくて、あれこれ考えた末に「知らない私に会いにゆく。」というのをひねり出した。
 
しかし……十代前半の子にはもっと単純なコピーのほうがよくないか。 そもそも「わたし」なんて言う女子はいないだろう、と思って調べたら、最近の子は「ウチ」というのか!?または自分の名前。仮に花子さんだったら「ハナは〜」となるらしい。コピーには使いづらいなあ。
  
同じような十代の子がターゲットのポカリスエットのコピーはどうだろうと思って調べたら、「手をのばそうよ。 届くから。」(2021年)。

うーん、さすがにわかりやすいし、響く。「きみの放課後が動き出す。」これはカルピスウォーター(2020年)のコピー。

僕は素人なので、プロのそれと比べるのが間違っているのか。
 
とはいえ、もう考えつかないので、これに決めよう。自分ではそれなりによくできたコピーだと思うし。
 
趣味なのだから自己満足でいいのだ。