尾道 18:00

 
 


最高気温が34℃とか何かの間違いではないのか。
 
遠い南の海にある台風が、熱い空気を送ってきているのだろうか。
 
9月の半ばとは思えない暑さの中を、内視鏡検査のために病院へおもむく。
 
 
 
1ヶ月以上にわたって胃潰瘍の治療薬を服み続けてきたから、その結果を調べるためである。
 
前回と同じように鼻腔から気持ちの悪い麻酔薬を流され寝台に横になる。黒いゴムチューブを持った先生が鼻の穴から固いカメラを差し込んでくる。
 
うおううぇ「はいごっくんしてー」うをぇおぉう「だめだねー力抜いてー」おおぅえをぇ「ちょっと一回引こう」
 
今日は差し込むカメラと嚥下するタイミングがなかなか合わない。涙を流しながら2回目の挿入でなんとかカメラが食道に降りていった。
 
1ヶ月の投薬の成果か節酒の成果か、潰瘍はすっかり消えて胃壁はきれいになっていた。
 
これでひと安心となるのかどうかわからないが、さしあたって飲まずにいられない。
 
 
 
過ぎゆく夏を惜しむようにグラスに氷を入れて泡盛のロック。
 
ひと口飲むとあまりの濃さに感覚が追いつかない。こんなものを前は飲んでいたのか。 
  
焼酎をわずかに入れた(ほぼ炭酸水の)酎ハイを飲み続けてきたせいで、アルコール耐性がずいぶん弱くなっているのだろう。これはしばらくリハビリが必要らしい。 
   
健康のためには、酒に弱くなった今のままで酒量を減らすべきなのは重々承知しているのだけど、ねえ。
 
 




酒飲みの自堕落な夜ごはん。