尾道 16:21

  
 
 
 
七五三の撮影。
祈祷は昨日済ませてしまっていて、今日は写真を撮るだけであるらしい。
しかし三歳の男の子にとっては、「七五三の写真を撮る」親の意図は理解できないし、彼は神社にいる意味がわからない。モチベーションが上がらない。つまらないから早く家に帰ろうと言い出す。
 
彼は多くの「アホ男子」とは一線を画す優しい子であって、僕がバイキンマンをやってもアンパンチするのが「かわいそう」と言う。アホなことをしてもまったく乗ってこないので、アプローチを変えて彼の世界に入って遊ぶ。子どもの性格や好みは一人ひとり違っていて、そこにどうやって合わせてゆくかが毎回の楽しみである。
 
境内には紅葉の葉が残っていて秋の風情がわずかに感じられる。今年も尾道で撮影する機会があってよかった。