尾道 17:24



  

  
4件の発送を終える。
集荷終了時刻間際の黒猫のサテライトは若干殺気立っている。奥の荷捌き場に積み重なった段ボール箱が見える。年の瀬を控えて集荷と配送が苛烈さを増しているのだろう。僕の名前を印字した送り状を作ってもらおうと思っていたが、年明けにしよう。
 
DVDのみのお客さんには郵便で送る。本局の前にはおじさんの職員が二人出て、野球場のビール売りのように「年賀状いかがっすかー」と力のない声を出している。そこでさして売れるとも思えぬ業務にどうして二人も職員を出すのか、噂でパンクしているといわれる配達業務をさせたほうがよいのではないか、と思うが、それは郵便局の事情があるのかもしれぬ。
 
いずれにしても、必要とされる仕事に人が回らず、他方で人が余っている現象は、どこの組織でも見られることなのだろう。人というのはそういうものだ。どれだけ合理化を追求しても、求める結果は得られない。