埼玉県越谷市弥生町 16:57


  
 
 
   
七五三の撮影。
三歳のときに撮った女の子が小学生になっている。パパとママは四年前に撮った時と同じように遊びながら撮るだろうと思っているだろうが、三歳と七歳ではまったく違う。それでも鬼ごっこしようかと誘うと「うん」と答えて走ってくれた。もうすぐこんな遊びにも付き合ってくれなくなるだろう。今日はありがとう。
 
日が暮れると一気に冷え込んでくる。
元荒川の水は空の色を映して動かない。平凡な景色のはずが、夕空のおかげで一幅の絵画のようでもある。
 
撮り終えて、いつもあとからいろいろな後悔が押し寄せてくる。ああすればよかったこんなふうに撮ればよかったと、自分の撮影の至らなさに自己嫌悪になる。この反省を次に生かそうと思うのだが、なにせ忘れっぽい性質であって次の撮影のときには頭の中に何も残っていないから、また反省を繰り返すという無限ループ。