大阪環状線大正駅 16:36






  
 
 
 
実家に里帰りしての家族写真。
ママのおばあちゃんと一緒の写真を今年も撮る。お元気そうで何よりである。

撮影の合間にツーショットを頼まれたので、ママのスマホでおばあちゃんと一緒に写真におさまる。
「女学校」の頃は男性とはしゃべることさえできなかったという彼女は、昭和20年に旧制の高等女学校に入学したそう。「竹槍で、やあ!とかやってたんやで」と両手で持った槍で突く真似をする。昭和の時代とともに生きた人である。
 
ご実家のある町は環状線大正駅にほど近い住宅地。大阪の下町とも言えるが、東京と違って住人の高齢化が進んでいるようだ。アーケードのある商店街は大半がシャッターを下ろして廃業している。おばあちゃんもその一角で呉服屋を営んでおられたが、数年前に店を閉じた。2年前に写真を撮った製麺所も閉店している。
https://miharayuu-monophoto.blogspot.jp/2015/12/1528.html
 
ママは「ここだけ昭和で止まってる」と言っていたが、先日歩いた鴫野もしかり、大阪には似たような古い商店街がほかにもあちこちにある。
https://miharayuu-monophoto.blogspot.jp/2017/11/1426.html
  
「洋食焼」を売る店先では丸椅子におばあさんが座っておばさん店主とおしゃべりしている。自転車に乗ったおじさんが魚屋の前で止まって店の主人と言葉を交わす。かつてはそんなコミュニケーションのある光景が商店街のいたるところで見られたろう。若年層の住人が増えれば、新旧の店の交代が進んで活気も戻るだろうと思うが、今は高層マンションとショッピンモールのある町のほうが好まれるのだろうか。人の匂いのする商店街はこの先も残ってほしいものである。