福塩線駅家駅 12:53
年末からの寒さがゆるんで小春日和。公園に出かけた家族は分厚いコートを持ってきたが、結局一度も袖を通さずに終わった。
二歳になった男の子は僕がちょっとふざけると、すぐに反応して笑う。それにつられてパパとママも笑う。子どもが笑えばみんな笑う。世界共通のルールである。
公園だけでなくご自宅でも写真を撮る。
撮影を依頼くださったママは、はじめ自宅での撮影をためらっていたが、僕がおすすめした。
子どもが幼少期に暮らした家の中の様子って、スマホの中にあるるようで案外撮っていないのではなかろうか。子どもが大人になって見返したときに、きっと懐かしく感じてくれるはず。
ママが家族で布団に寝ている様子の写真を撮って欲しいと言うので、布団に3人で寝転がってもらった。
なんかいいな。家族が寝ている写真を撮るのは久しぶりだ。立ち姿の写真よりも、家族の温度を感じる。「映える」写真もいいけど、「温かい」写真もいい。
パパは内航船の航海士さんだそうで、正月休みが終わると、次に子どもに会えるのは3月になるらしい。ふだん子どもと接することのない彼は抱っこさえもぎこちない。
それは仕方のないことで、そのかわりに彼が働いている姿をいつか子どもに見せてあげたいなあ。僕が乗り物好きだから、なおさらそう思う。
撮影終わって、駅家駅の周りを少し歩いた。
昔は田んぼだったはずの土地には、真新しい家が建ち並ぶ。それらは車のある生活が前提になっているから、歩いてもまったく楽しくない。
駅の周りは道幅狭く古い家が連なる。そこは歩くためにできた道。住む人の営みを感じられるのはこちらのほうで、どんな人が暮らしているのだろうかと想像しながら歩くのは楽しい。
ちなみに福塩線の歴史は古く、福山〜府中間が開通したのは100年以上前のことです。
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