尾道 17:57
仕事を終えて、さて飲もうかと外を見たらきれいな夕焼けで、あわててカメラを持って外に出る。
とりあえず撮らないと、と思うのはフォトグラファーとしての習性なのか貧乏性だからなのか。
空を見上げながら飲むウィスキーはおいしい。少しだけ日が長くなってきた。
一昨日だったか、ニュースサイトに若者に人気の音楽ユニットの記事が書かれていた。小説をもとに音楽を組み立ててゆくという試みがヒットにつながったという。
「一度聞いて満足してしまう「大曲」をあえてつくらず、何度も聞きやすい楽曲づくりを心がけている」らしい。
そういうのって今までにもいくらでもあったような気がするけど、音楽も「消費財」なのだなあと、あらためて記事を読みながら思った。
写真もそうかもしれない。
海外だとかっちりとポーズを決めて入念にレタッチを施された、絵画のような結婚写真を目にする。
そんな大作の写真を求める人は日本人には少ない。自然なしぐさで、軽く淡い色調の写真を何枚も連ねて見るほうが好みではなかろうか。
どちらがいいかということではなく、感受性の違いなんだろう。そしてそんな写真が今日もSNSで消費されてゆく。
さて、僕の撮る写真はどうだろう。たくさん消費されなくてもいいんだけども。