東海道本線高槻駅 16:42
四歳の女の子ははじめ大人しくプリキュアのパズルをしていたが、僕と遊び始めるとスイッチが入ったらしく、ソファから飛び降り部屋の中を駆け回る。5分遊んだだけでもういいよという感じになるが、彼女は飽きる気配がない。楽しんでくれてよかった。
連休中、通っている保育園は休園になるらしい。
子どもは体力を持て余しているが、大人は平日にすり減った体力を回復させなければならぬ。小さな子どもがいると、休日もなかなかにしんどい。
隔週でもいいから、子どもをささっと手軽に預けて、親が自分の時間を作れるような環境ができたらいいだろうなあと思う。
僕には子どもがいないけれど、そういうサービスがあったら絶対使う。核家族化が進みきった現代には必要不可欠ではなかろうか。
撮影は子どもとひたすら遊んで無事に終わった。
遊んでくれるうちが華である。親の教育か本人の主観かわからないが、僕のことを「お兄さん」と呼んでくれたのもポイント高い。
もし僕があと20歳若かったら、Eテレ「おかいつ」の歌のおにいさんのオーディションに応募しただろうと思う。無理か。
家を出て、近くの原っぱで写真を撮る。冬の薄い陽射しを浴びてたたずむ家族の姿は穏やかである。
きっと毎日は慌ただしく、あっという間に日々が過ぎてゆくのだろう。気がつけば、子どもは大きくなりランドセルを背負っていたり、制服を来て学校に行くようになったり。
街の景色が少しずつ変わってゆくように、家族の姿も変わってゆく。
変わらないのは今日撮った写真だけなんだろうか。そうではない気がしている。