尾道 17:50

 
 
 

 
ときおりちらちらと小雪が舞う寒い日。 
 
暖房を入れていない部屋では昼間も室温10℃くらい。明朝には5℃くらいになってるかな。古い家屋というのは、寒さに対して何の対策もない。
 
家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。なんて吉田兼好が書いたのがいけない。冬は寒すぎだ。年取ったら風呂に入るときにヒートショックで死ぬんじゃないかと半ば本気で思ってる。
 
かといって、いまさら鉄筋コンクリートのマンションに住みたい気もなし、猫もいるし。暖房器具を充実させるしかないですね。

 
お昼にペペロンチーノを作ったら、4日目にしてようやく満足のいくものができて、おいしく食べた。次はミートソースを簡単に作れるようにしたい。 
 
 
 
さいきん出張撮影のご依頼で、お家で撮りましょうと提案すると、「狭いから」「散らかってるから」という理由でお断りされる家族が何組かいらっしゃって、もったいないなあと思う。
 
あるいはニューボーンの撮影で伺っても、部屋の様子がわかる写真は撮って欲しくないと言われる。やっぱりもったいない。
  
子どもの写真はおしゃれとかかわいいとか、やっぱり「映える」ことが求められてるんだろうな。でも写真の魅力というか良さはそれだけじゃない。
 
  

見栄えのする写真を撮るなら、出張撮影よりも断然スタジオをおすすめする。凝ったかわいらしい撮影セットのあるスタジオは探せばいろいろあるもので、出張撮影でいくらがんばっても、スタジオには敵わない。
 
そのかわり、出張撮影でしか撮れないのは、そのお家そのままの様子。
 
見慣れすぎててなんの感動もない光景が、あと10年も経てば「ああ、こんなだったよね」と懐かしく思い出される。そのための写真です。
 
とくに赤ちゃん用品が散らかってる部屋の様子とか、1年後にはもう見られなくなる。床に散らばってるおもちゃだって、子どもの成長に合わせてかわってゆき、そのうちスマホのゲームに集約されてしまう。
 
記憶には残っていても、写真や映像で残っていると、呼び起こされる感情がより大きいのではなかろうか。